第二回 DTM初期投資について




 クラブミュージックにしろ、クラシックにしろ、パソコンを使って曲作りするのにまず当たるのがDTM(デスクトップミュージック)。最近では、家庭用ゲーム機でも実はかなりソフトがでているのだが、やっぱり本気でレコーディングやらミキシングやらするとなるとどうしてもパソコンが必要となる。しかし本当にやるとなるとぶっちゃけた話で一体いくらくらいかかるのか?というのを当方の経験含め紹介しようと思います。

 まず、必要なものは三つ。パソコン。シーケンサーソフト。音源。
 重要な順に並べましたが、基本的には三つ揃えないと音は鳴りません。

 パソコン。これが一番重要!何ですが、ではどの辺を買うかと言うことになると実はシーケンサーソフトと音源をどのあたりにするかで決めるなのかなので、後回しにします。

 では、シーケンサーソフト。これはかなり種類あります。だが音楽と同じでジャンルがあるので自分にあったのを選ぶべきです。
 まずはMIDIシーケンサー。一番音楽製作らしいソフトでしょう!共通規格であるGMを中心に音色を設定して譜面に音符を入力していきます。もっとも作曲らしいけど、要はかなりの音楽知識がないとどうにも無理なのです!逆にしっかりと音楽を学んだ人なら間違いなく新たな境地が見えます!なにしろ人間が出すのを不可能な音の出し方を平気でしてくれます(例えばピアノでBPM180の16分三連符とか)。ソフトとしては、「Singer Song Writer」「XG Warks」などが有名。
 次に、ループシーケンサー。最近かなり熱いソフトで、譜面に音符を置くのではなく、素材集などからオーディオデータ(音ネタ)を拾いループもしくは組み合わせて音を作ります。自分の感性で音を選べるので、正直音楽知識はなくても全く問題なし!但し、素材集に欲しいネタがないとまた新たに買ってこなくてはならないので、どんどんと追加投資をしないとならいのもキツイ。ループと言うことでダンスミュージックにはもってこいのソフトだ。「ASID」「LIVE]などが有名。ちなみにわたしもここから始め、どっぷりはまりました…。
 そして、統合シーケンサー。MIDIもオーディオデータも併せて使える。無論どちらかだけも使える。ただ音楽に対して幅広い知識がいるし、ソフト自体もどうしても操作自体が複雑で覚えるのもいっぱいいっぱいだ。しかしながら両方使えるのは有り余る魅力がある。オーディオデータに音を追加したり、オリジナルループ作ったり出来るのは大きい。「SOL」や「SONER」などが有名。なお、当方は現在こちらを使ってます。
 さて、価格だが…ディスカウントショップで¥20000〜¥40000くらいか…高いものでは¥100000をゆうに超える。この時点で学生は相当な痛手だ。

 音源について行きましょう。MIDIをならすには音源が必要です。一般にMIDI音源というと、ハード音源をいいます。実際のところ楽器のシンセサイザーと同じ位置付けなので音の質は最高です。またパソコンへのCPU負荷もほとんどかからないので、MIDIキーボードのリアルタイム録音も可能です。ただし値が張る!!安いものでも¥40000から高いもので¥1500000以上までとキリがない!ただ、入門には安いのでも十分な機能はあるし、中古漁るのも手かもしれない。
 パソコン上にソフトで音源をいれるソフトシンセもアリです。最近は性能もはるかに進化し、なかにはスタジオのオーディオラック並のものもあり、なかなかあなどれない。音源買うよりはずっと安いのも財布にやさしい。ただ、ソフトを更に動かすので、パソコンの負荷はかかり、ある程度のスペックがないととんでもなく不安定だ。前述のとうり、価格は安く最高ともいわれるソフトでも¥40000いかない。またシーケンサーソフトには必ずといっていいくらいなんらかのソフトシンセがバンドルされるので、後回しもあり。事実私もそうしたし…。

 また、音源とシーケンスソフトがセットになったDTMパックもおすすめです。二大メーカーであるRolandとYAMAHAからでてるけど、解説書つきでわかりやすく、本気でいくならかなりオススメです!!ノーマルモデルで¥50000〜、特に最上位のセットだと¥100000くらいで、かなりの内容!プロでも十分使える!!

 では踏まえたうえでどんなパソコンがいいかというと、まず音源をどうするかを念頭におく。音源を買う予定を立てたのなら、CPUはそんなにハイスッペックでなくても困らないでしょう。ソフトシンセならその逆ですね。それよりもメモリやハードディスクはできるだけおおきいの積むようにしましょう。ループネタのストックでなにより食うので最低40ギガはないと困る。となると、市販のメーカーパソコンだと音楽にはあまり向きませんね。前はMACが向いているといわれたけど、満たすとなると¥200000超えます。よって、自作するしかないでしょう!!
 やはりそれには十分な知識と度胸が必要ですが、上手くできれば、¥100000でおつり来る位いいのができます!!!

 と言うわけで、どう考えても道楽ではシャレにならない金額です。やるのであれば、DTMマガジンの体験版や大型楽器店で試した上でしっかり決めるべきでしょう。半端な気持ちでやるとマジとりかえしつかないよ……

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