第八回 USB 2.0の外付けHDD

 




 今回は最近頭角を現してきたUSB 2.0の外付けHDDの利便性について感想を交えて見て行きたいと思います。
 知ってのとうり音楽ファイルというのは容量を食います。普通に使う分にはCD、アナログから落とした後はCDRに焼いてしまえばHDDから消去というのが一般的でしょう。またとっておくにしてもMP3に変換しておけばそう困ることはありません。
 しかし、音楽の中でもMIDIだけにとどまらず、オーディオファイルを使って来るとそうは行きません。MP3は使えずWAVオンリー且つ消すことも作成中は出来ません。また、ASID等のソフトの中にはセーブのときにローカルディスクのパスに記録するためCDドライブからの音取りは不可。更にアナログからのサンプリングを作ろうと思うだけでわらわらと増えていくデータも完成するまで消去不可…。そうなると記憶容量を増やすほかありません。ただ、ここで問題となってくるのが、PC一台なら内蔵のHDDを買ってきてつなげてしまえばいいのですが、二台ともなるとまた問題がでます。LANでつなげても二台一緒に電源入れっぱなしは効率悪いです。そう来ると便利なのは外付けHDDと言うわけです!!
 最近外付けの主流はUSB2.0もしくはIEEE1394、間のところリムーバルラックも入るでしょうか。今回はUSB2.0にしたのは単純にコストの比較でとりました。IEEE1394、リムーバルラックは二台共にデバイスがなくボードの追加をしなくてはならず、予算が回りませんでした。その点USB2.0はR3嬢の使うパソコンのチップセットi845Eには標準装備されており私のパソコンにも昔USB増設する目的だった物がUSB2.0だったということで一発決めでした。
 では購入経路は以上にしてその使い道を解説して行きましょう。まず私が買った製品はラトックシステム社のUSB2.0のドライブ作成キット(上図)でした。この製品はATAPI接続のドライブ、IDE接続のHDDをUSB2.0接続に変えるチップセット電源ケースのセットでくみ上げてみると辞書程度の大きさです。内部にはもともと一台目の音ネタ保存用にしていたSeagate製の静音40GbHDDが埋まっています。組み立てはもちろん自作ですが、あまり難しくはなく、PCIスロットにボードを増設できる人なら出来るレベルです。3.5インチHDDはサイドのねじ穴ではなく底面の穴を使います。その他の5インチドライブはサイドのねじ穴を使います。HDDのほかにもオリジナルの外付けドライブを作れるのも面白いです(ただ、52倍速CDROM外付ドライブとか…あまり実用性は…)。日本のメーカーの物ですのでマニュアルもありますし同社のHPにヘルプもあるので初心者でも十分いけるでしょう。
 さて、では使用してみましょう。まずはインストールですがUSB2.0が正常に認識しているXpなら勝手にやってくれますので問題ないです。つけた後は普通のHDDと同じようにマイコンピュータに出てきてディスクの管理も出来ます。あとは普通にカット&ペーストができます、そうです普通に出来るんです!その速度はATA133接続のIDEHDDとなんら変わらない速度でファイル転送ができます。CDROM一枚移すのに5分かからないのにはストレスがかなり減ります。試しにわざわざ普通のUSB1.1につないでCDROM一枚移してみるとかかる時間は20分くらいでした。音楽だけでなく動画なども十分プレビュー出来たこと等から汎用性は確かにあります。また、特に本体から出てくる騒音も少ないのでそういったところもプラスの評価です。一番感じたのはサブマシンにノートを持っていてそちらに入りきらないくらいデータを使いまわすなら最高ではないでしょうか?そう!VJやるにはいいデバイスではないでしょうか!!
 ただ少し話はそれますが、このUSB2.0というデバイス自体既存のUSB1.1の上位互換をうたってますが、どうも動いてくれないデバイスもありました。うちのUA-3というオーディオインターフェイスが動いてくれず現在回答も得られていません。なんかPS2で不具合のでるゲームみたいだと思いつつUSB1.1なら普通に動くからいいやとあきらめている自分に人柱度を感じる最近…。
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