第十回 Kyucera Finecam S3L

 




 今回は320万画素デジタルカメラKyucera Finecam S3Lの使い勝手をご紹介。大きさはなかなかコンパクト、だいたい今の私の携帯電話の折りたたみ時とそんなに変わらない。デザイン的には同クラスの人気機種IXYデジタルを明らかに意識したデザインだ。しかしIXYに比べいまいちレンズが小さく見えてしまうどうだろうか?どうしてもIXYの方がかっこよく見えてしまう。またサイドにラインが入っているがいまいち決まらない、私は青ラインを買ったがこれならなくてもいいかな?と思ってしまう。三種類用意されているがこれまたどうクラスの人気機種LUMIX F1のほうがかわいらしいデザインだ。なんと私の近くにIXY 320LUMIX F1を持っている人がいて使い比べをしたので使用感を見ていこう。
 まずはとりあえず一枚とるだけで随分違う。二枚目のスタンバイが終わるまでにS3Lは少し間をおくのに対しLUMIX F1はすぐに二枚目が取れる、IXYはその中間位ここは連写を売りにしているだけあって強い。次にズーム性能、IXYは光学が2倍でデジタルが3.2倍、LUMIX F1が光学三倍デジタル三倍、S3Lが光学三倍デジタル二倍なのでここはやはりLUMIX F1強い、ただS3LとIXYでは光学ズームの関係上S3Lに軍配が上がる。最大にしてとると明らかな違いが出てしまう。次にメニュー性、IXYは今もR3嬢が使うオリンパスC-1に似ているキーアサインが楽で初めてのひとでも使いやすいこのへんが女性にも人気の秘訣といえる。LUMIX F1はダイヤルで簡単にシーンの設定が出来るが初めて使うとかえって迷う。S3Lはホワイトバランスなどはいちいちメニュー出さないといけないが、ズームの横にノブが付いておりプレビューや動画への切り替えがやりやすい。ただコントローラもノブもえらく安っぽくて折れそうだ。記録メディアはIXYがコンパクトフラッシュでLUMIX F1とS3LがSDカード、容量的にはコンパクトフラッシュが1GBいっているが仕様上そんなに動画は入りきらないらしいのでまだ必要なさそうだ。それよりもコンパクトフラッシュのほうが少し市場価格が安い。またIXYは初代からコンパクトフラッシュでなんとバッテリーの規格も同じそうなので買い替えが聞くそうだ。しかし私は携帯でSDカード使っているのでそういう身の回りでメディアを考え買った。最近はそういう風に使い回しを考えて買うのもひとつの手ではなかろうか?そしてバッテリーのもち、フル充電でIXY、LUMIX F1が50分に対しS3Lは150分持つ!実際使っててなかなか切れないのは大きい。200枚ほどとってもまだ余裕もって使える。これはいままで負け続きの中大きなアドバンテージだ。そして実売価格も光るのはS3L。他二つが¥44800に対し¥39800それとバッテリの持ちを考えると実にコストパフォーマンスがいい。またLUMIX F1は画像編集ソフト同梱しているが正直いらない。そしてほんとのところ画質自体はどれも変わらない。写真にしてみるとホント変わらないのし明らかに100万画素、200万画素のカメラとは映り込みが違うのがわかる。
 結局私がなぜこのカメラ選んだかというとSDカードとバッテリの持ちという点に尽きる。そういうわけなのでこのS3Lに私は満足している。だが万人にこれを勧める訳にはいかない。例えばおしゃれに決めたり、初めてフォトレタッチしようというならばLUMIX F1がいいし、家族や機会音痴の人と使うならIXYのほうが絶対にいい。いまのデジカメは性能自体は価格帯同じなら大差ないので明確な目的を持って買いたい所だ。
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