第二十一回 CDジャケ作り

 




 今回は自分が作るCDジャケの環境について。最近自分でもかなり凝ってきたと思う…反響あったり口うるさいR3嬢にさえびっくりさせる時ある…。もともとは売ってもおかしくないCDを作りたいと思ったからなのだが、少しづつベクトルが変わり本気で凝ってきた。実際はあるとき同人誌などのサイトをふと見て、内容はそっちのけだがその凝った外装様相に感服した節がある。根底にあるのは同じくある意味自己満足も正直あったりする…。ただやはり凝るにはなんだかんだで必要な物は出てくると思う。ソフトの持つ力によってイメージ膨らんだりすることもあるのだ。

 まず、ジャケの写真やレタッチに使うソフトが最近「Adobe Photoshop Elements 3.0」(左写真左)にシフトしてきた。今までは前のバージョンを使うかFireworksを使っていたが格段に使いやすくなりトップモデルの「Adobe Photoshop CS」に迫ってきた。何故かというと今までのElementsシリーズは入門用下位モデルで機能制限版という感じだったが今回の3.0ではデジカメ写真補正に特化したと言う位置づけなのだ。よって画質補正は相当凄いしそれにフィルタつけたりすればマジでかなりいいのが出来てしまう。Photoshopのプラグインも最新の物が使えるため面白い。写真以外の他はちょっと弱いかもしれないが一般的に使う分には十分だろう。これ以上はやっぱり「Adobe Photoshop CS」を買うしかないと思う。なお写真のは「Adobe Premire Elements」の同梱アップグレード版。丁度新しいオーサリングソフト欲しかったので丁度良かった。またこの乗換え版も画像ソフトなら何でもいいらしくフリーソフトでも問題ないそうだ。余談だが、これを買う際に「デジカメ写真整理でこちらいかがですか?」とまったく別のを薦められたがそちらの方が高いし、そもそも全く用途が違うという意味のない接客を受けた…。
 続いて、ライナーノーツやジャケ印刷に使うのが「ラベルマイティ5」(左写真右)。前のバージョンから便利さに惚れたソフト。最近バージョンアップして5になった。右の写真はビジネス編となっているがこちらは仕事で使うものの流用なので、普通に使うならノーマルバージョンで十分だ。何が便利かというとどんな用紙でもサイズに合わせて作業できるという事。新発売した用紙にもすぐに対応するので強い。基本的に字入れや写真入れはウィザードにしたがってできる。その際に面取りの通りに出来るので完成の図が見え易い。更に用紙も勝手に定義できたりするのが凄い。これによりCDジャケットの用紙でも紙質が気に入らなければ光沢紙など良い材質の紙に印刷できる。ただ、そうすると自分でカットしないといけない。
 カットする際に使う道具はこんな感じ。実はそのほとんどが昔プラモデル作っていた時の名残…よってほとんどが10年以上使っている。一番新しいのは右の大きいスチールスケール。カッターで直線に切るにはやはりスチールスケールは必須。長年使ったのはその左にある短いタミヤ製スチールスケール。もともとのプラモのプラ板に切り目入れるのはいいが、CDジャケットには短すぎるよな…。その前は中学の大工道具の差し金を使っていたが大きすぎて邪魔だ。よって今のが使い易い。次に使うのが真ん中の黒い棒。これはレタリング用のこすり棒。どこに使うかというと折り目付けに使う。そーっとやらないと傷つけるので気を使う。これやるとやらないでは仕上がりが違うのだ。切るのはやはりカッター。どちらもオルファ社のカッターでマジで15年くらい使っている。白い方はどうもこれ以外はしっくり来ない…。細かい所は黄色いデザインナイフでやる。とんでもなくよく切れるのはモデラーや漫画家でも有名なほど!昔からこれで何人も指切った人を知っている…。小さなバリ取りなどに使う。その際使うのは敷いているコクヨ製カッターマット。これは二代目なのだが確か3000円くらいして「こんな高いのか?」と驚いた覚えがある。小学校入ったときに机に巨大なカッターマットあったのだがはさみで切ってダメにした覚えがある。買ってくれた祖父に悪い事した気持ちでいっぱいになった…。キズは沢山あるのに使用に関して問題は全くないという日本の技術力を見せ付けてくれる。

 そんな感じで毎度作っている。参考までに「Tight Nype」は紙を三枚使っている。表表紙は写真用光沢紙「スーパーフォトペーパー」を使いDVDサイズに印刷してカッターで切り抜いている。中紙は「マットフォトペーパー」でつやを消している。更にライナーは専用のインデックス用紙を使っている。もちろんデザインは「Adobe Photoshop Elements 3.0」、ライナーノーツ等文字入れと印刷調整は「ラベルマイティ5」を使った。汚い話をすると一個辺りの原価で¥200位したりする。凝れば凝るほど高くなるのはそれに耐うる用紙にもよるのだ。こうして作る作業も実は面白い!世の中に同人誌フリークが沢山いるのも納得がいく。

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