Ilice's Review (1)


Let it go


artist:Jackye James
label:Time S.r.l.Itarian Style



 哀愁のメロディは何時聴いてもいいものだ。今回は正に哀愁の中の哀愁とも言われるイタロハウスの一曲に焦点を当ててみた。今回のこれ、出所は1997にイタリアのタイムレコードからだ。ユーロビートのレーベルとして有名だが、一方で、ハウスのプロジェクトもたびたびあった。ただ、このころは、昔の名曲を作り変える“ネオディスコ”(アーティストではX-tremeなどが有名)が主流で、上もそんな曲の裏面だ。しかし!裏のほうが何倍もイイ!!実はなんとこの曲、Luke PennがA-BEAT-Cを抜けてから作ったものだ。ゲーム、ダンスダンスレボリューションに入ってる“Dan Dari Dan”の作者と言った方が昨今有名かもしれない。曲の方はというと、もともと一回聴くだけでもリズムのとりやすいハウスらしいハウスだ。そこに哀愁味あふれるヴォーカルが堪らない!また、試聴ではカットしてあるが、イントロのピアノからして、イタロハウスを地でいってる。最近はイタリアのレーベルも潰れたりトランスが中心であまりイタロハウスが出てこないのが残念だ。
 余談ではあるが、レビュー書くにあたり、このアナログをかけたのだがあまりに埃が溜まっており、再生に苦労してしまった…なんでも保存は密閉がいいようだ。
IT BEGAN IN AFRIKA


artist:The Chemical Brothers
label:Virgin



 ケミブラについては、最早説明はいらないだろう。世界的に有名なデジタルロックの大御所だ。今回のこれは、2002年のアルバムの先行シングルだ。この曲に関しては、一にも二にも聴いたら忘れないオープニングだろう。「アフリカ、カ、カ、カ、カ、カ、カ」と連呼されるとそれがとにかく頭に残ってしまう。事実、この曲について人に意見を求めると、このオープニングが印象ということになってしまう。
 では、全体としてはどうかというと、これまた最高としか帰って来ない!聴いてみると、ロックというより、コンガのような感じ。そう実にトライバルなスタイルだ。しかもこれもケミブラにしては珍しいトランスのフィルターがかかっている。そんなところに「カ、カ、カ・・・」の上ものが入ってるので、ついついはまり、耳から離れなくなるというわけだ。
 そして、実は、B面もまた注目!“Hot Asid Rhythm”というタイトルだ。
 始めはいつものような押し寄せるようなビッグビートなのだが、途中いきなり2ステップのドラムに変わる!これは、焦る。彼等はどんなジャンルでも自分らのスタイルにしてしまうと、挑戦的ですらある。もっともケミブラを外す様では、DJとして失格であろう。

Everybody's Free


artist:Richard humpty vission feat.Rozalla
label:Tommy boy silver



 懐かしい曲!でわかる人は少ないかもしれない。
もともとは10年前にROZALLAの同名の曲。当時ハイパーテクノ全盛期にイタロハウスの要素を加えた名曲だ。
 今回は例によりトランスでのミックスとなっている。昔の雰囲気は殺してなく聞き応えはある。ただ気にかかるのは、ハイパーテクノの再燃に乗じている様な気がする。もっとも本国でハイパーテクノが流行っているわけないので杞憂としたい。

謎のレーベルNEGATIVA




 入手して少したつが、謎物をひとつ。POSITIVAは少しでもかじった人はいるはずだが、NEGATIVAとは一体?
 一応アドレスあるので(現在なくなってます...やっぱり(笑))行ってみたが、、、のっけからヤバいヤバい(笑)なんか妙にレスポンスいいし、、、
 今後予定では、ジャンルでジャケの色変えるらしいが出る気配がない。
 しかし、リリース予定にSLINKYのコンピ物に入っている曲あるとこから、本家(?)ディストリ物が多そうだ。

YESTERDAY


artist:CHERRY
label:DELTA



 この曲がでてからもう五年もたっている事に気付くと、中々時の流れをかんじる。このころはユーロビートにとにかく熱中してた。いや、実際今聞いても、 全く色あせてない!!
 このころ、第二次パラパラブームも下火になり始めた。そんな時に、わざわざ 新しいレーベルがたちあがった!DELTAである。もともとユーロの違うレーベルから3人がたちあげ、作るサウンドは、マイナースケールの美しい泣きのサウンドだった。もともと、ソレ系の曲が好きだった私はとにかく買い漁ったものだった。
 さて、この曲だが、とにかく女性に人気が高いようだ。美しいメロディーに切ない歌詞。さらに女性ヴォーカルと、哀愁ユーロのおいしいとこどりだ。是非ともユーロに興味がなくとも聞くべきだろう。
 また、オリジナル(上図)を手に入れるの非常に難しいが、スーパーユーロビートの70以降の10のキリ番にはまず入ってるのでチェックしやすい。
 さらにはゲーセンのビートマニアIIDXに入っているので、得意なひとはどうぞ。

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