Ilice's Review (6)
Herat & Mind
artist:FIRE & ICE
label:XTC
今回はEP物でFIRE & ICEのHerat & Mindを御紹介。最近ミーハー者ならずとも手にとるBONZAIの傘下XTCからの登場。しかしここのは買うたびシンセトランスが多いのだがそういう層を狙ってるのだろうか?
まずはA面のHerat & Mind。前半は抑え目でありつつもやはりメインはブレイク後といえる。来るとわかっててもこういう哀愁のシンセにはゾクッと来る人は多いはず。RANK 1とか好きならば確実にはまれるのでは?次はB面のSan Antonio。どちらかというと私的にはこちらをチョイスしたい!まずはオープニングは先ほどのHerat & Mindとほぼ同じ音使い、要はベースラインの部分は同じなのでやろうと思えば二枚使いも可能。またベースラインは同じなのでBPMは同じなのだが、こちらの方が疾走感は増しているのも面白い!この辺の違和感を感じさせる作り込みには感服させられる。ただ気になった所はブレイクのためが少々長く、割とさっさとシンセは引いてしまうこの辺もう少し長くてもいいのではないだろうか?
全体的にはゆったり目なので踊るだけでなく、リスニングでもいいお勧めの一枚といえる。
FLOWTATION
2002
artist:Vincent De Moor
label:TEMPO MUSIK
Vincent De Moor初期の作品の代表作FLOWTATION、私も過去にレビューさせて頂いたがかなりの名曲であるのは周知の事実、それが今年になり自身のMIXにより復活。その名もFLOWTATION 2002!!自身のセルフMIXということもありなかなかの出来だ。今回、上のジャケではPART 1となっているがまだ2は見ていない。出次第ゲッチュしたいところだ。
まずはEXTENDED VOCAL VERSION。今回の一番の目玉といえるMIXで基本は原曲と変わらないのだが、全体的に薄いシンセリフが入っており前のに比べ煽り易いので盛り上がりの導入にはもってこいだ。更にはヴォーカルが一新されているのだがこれが実にイイ!!歌詞に「FLOWTATION」という言葉が出るあたり作ったのだろうか?ただ、これをどっかから持ってきたとしても十分にマッチしているので異論を挟む余地などないだろう。次にORIGINAL2002 REMIXの方は前述の歌抜きに若干の音追加をした物だが、実際には原曲とほとんど変わらないので、これなら原曲を使う方がやりやすそうだ。
今回のように既存の曲の再構成が出てくるあたりトランスも新世代に来た感がある。まだまだ目を離せない展開になりそうだ。
Glass Garden
artist:Sonorous
label:Colerbox
今回は手持ちの中では既に使いすぎた曲、SonorousのGlass Gardenをご紹介。レーベルはColerbox、よくユニオンの中古棚で見受けるのだが、面白い曲もあるのも確か。今回はそんな一曲を徹底的にご紹介。
正直な所アーティストに見覚えはなく、試聴しての即買いであった。後日R3嬢が手に入れたSlinkyのコンピの一発目に使われているあたり向こうでのウケも満更ではなかったのでは?と思う。
ではmixのご紹介。まずは前述のコンピにも入っているOriginal Mix。いってしまうとこの選曲はかなりマスト!!静かに始まりつつも適度にリフレインヴォーカルが入る構成のためパーティーの一曲目には持って来いの出来。最近はどうもヴォーカル入りのトランスを毛嫌いしてしまうクラウドも多いと聞く、確かにいきなりヴォーカル入りがはいるとテンション変わる感もあるので、こういうリフレインヴォーカルの物を前半にに持ってくると、何持ってきても違和感なくすのに一役買ってくれる。次にKyau VS Albert Remix。こちらはOriginal Mixに比べ派手な音は入っているものの少しおとなしめと言える。しかしながららしいリフも入っているので、朝方狙いで使えそうだ。最後にMirco
de Govia Remix。こちらは、やはりというかのアンビエント系トラック。割りにうねった音も多いので面白味がある。全体的なシンセ音などは某音ゲー好きには堪らなさそうだが、使えといわれるとさすがに困るトラックではなかろうか?。
しかし全体としてはこのリフレインヴォーカルがいい!サンプリングしてのドラムンベースとか作るのもいいかもしれない。
If You Love Me
artist:Nyron
label:Y2K
今回はNyronのIf You Love Meをご紹介。最近はハードな作りのレーベルが爽やかなトランスも作ることが多くなってきた。当方でも提唱するようにDJの多ジャンル化に呼応した形と見ていいだろう。今回のこちらもY2Kではあるが、言ってしまえばらしい出来な所は使っていて面白い。なお、今回はR3嬢のCDSを使ってのご紹介です。また、今回のコレはMIX盤でありオリジナルは入っていない。そうは言ってもトランス好きなら震えのくるのがLost Wintness Edit。もはや嫌いな人はいないであろうアトモスフィアの音からのブレイク入りと少女のようなMaroniのヴォーカルはピークに組み込んでもいける。途中で若干曲調が変わるところもあるがリズムは変わらないし最後までヴォーカルは入るので真ん中フェードのスタイルのDJには推奨のmixといえる。次にKumara Mix。Y2Kのレーベルメイトである彼のMixはハードな流れから一気にトランスのアゲに持っていく切りかえしには抜群のMixだ。ベースラインやキックはあくまでハードハウスなので序盤に簡単にやま作りが出来る。そしてPaul Janes Mixはさらにハードに始まるがメロ音自体は前述のKumara Mixのフレーズを使ってくるので言ってしまえばTIDY系のワープハウスに化ける。言ってしまえばMixのMixといえる形だ、ただ曲自体が尻切れしてしまい、ネタつなぎだけではプレイするのは難しいといえる。今回は試聴にLost Wintness Editを入れてみたので参考にどうぞ。
At The End
artist:Dave 202 & PhilGreen
label:ANTHEM
久々にキラキラなトランスでDave 202 & PhilGreenのAt The Endをご紹介。Dave 202 & PhilGreenはDavid TeropeanoというもともとハードハウスのDJでヨーロッパでプレイすることが多いそうだ。この曲もスイスのレイヴパーティーの「street parede」にインスパイアされたれしく前半に歓声が入っているのがその辺と取るべきか?また原盤はTBAというレーベルだがまだ見ていないので、上のジャケは手持ちのANTHEM盤。
ではMixのご紹介。まずはOriginal mix。前述のように歓声が入っているがそこだけなので別に支障はない。聞いてみるといまいちパーカッションがポコポコとうざい感じだがブレイク入りからは消えるのでほっといていいレベル。ただ全体的にGouriyellaの二発めが頭を過る。それが好きな人はいいが、飽きの来ている人にはハズす恐れがあるので注意。次にHard At The End。今回のメインはこちらだろう。キックなどもねちっこく、ディープ且つハード!プログレタイムにあおりを入れたいときなどにもってこいだ。先ほどのパーカッションも音源を変え怪しく遊べるのもいい、パン振りなどすればかなりヤバくいけた。そうなるとオールジャンルやる人は持っていていい一枚だ。
しかしこれ某@社のベストオブ○イ○ー○ラ○スに入っていたが何と一曲目!!「At The End」じゃないじゃん!且つこのCDはMix、選曲、ライナー、デザイン等全てにおいて即死。マスターテープより落としたとあるのでDJソフトか?DJソフトでやったにしてもひどいものだ。これでは@社の株価が下がるのも頷ける。
戻る