Ｒ３'sレビュー 13 ゴア・サイケ

Ｒ３'s Review 13

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うにうに・びよびよ・バキバキでヤバ過ぎ！なゴア・サイケをレビュー！

MAHADEVA
JOHN OO FLEMING vs ASTRAL PROJECTION

　今回ご紹介するのはこちら、UKのJOOF Recordingsから去年'04にリリースされたアナログをチョイス。JOOFは見て判るとおりJohn 'OO' Fleming が運営するレーベルで、扱うジャンルがトランス～プログレ～微妙にサイケ寄りなものまでと見事にJohn 'OO' Fleming らしいごった煮っぷり（笑。この【MAHADEVA】は実は'95にゴア・サイケの大御所ユニットAstral Projection がリリースした曲で、その後も'96・'99と自身でRemixを送り出している息の長いアンセム。なのでこのアナログもほぼRemix盤と同義と取っていいと思います。
　では中身のレビューを。A面は9分半以上もある大作のJohn OO Fleming Mix。サイケと言うには美しく壮大だけど普通のトランスと言うにはみよみよして怪しい。硬めで細かく動くベースラインやアシッドシンセ・多用されるスペーシーな効果音・ブレイク後に繰り返されるメロはサイケ的だけど、ベースラインがサイケ程効いてないし、使われているウワモノやシンセストリングスの音色、キック・クラップ音がはっきり聴こえるのも普通のトランスに近い。両ジャンルのいいトコ取りなのでどちらのセットにも組み込めて、プレイにメリハリを付けたい時やお互いの橋渡しにはかなり重宝するハズ！ただし良く考えて使わないとその後の選曲に困るかも。B面はSupakane Mix。＝John 'OO' Fleming & Tim Healey という事でこちらにもJohn 'OO' Fleming が絡んでます。John OO Fleming Mixより更に長く10分以上もあり、ベースラインの取り方や全体的な音色等はこちらの方がサイケ寄りな仕上がり。それでも少し遅めのBPMでどっしりした印象を受け、どことなくゴリゴリ系のプログレっぽさも混ざってるような？絶妙なブレンド感がいい感じ、さすがJOOF！
　実は私、今までほとんどJOOFをチェックしてなかったんだけど、よくよく考えてみれば絶対に私のツボにハマるレーベル。何てモッタイナイ！これからはちゃんとチェックしよ...。 ('05.04.11)

REALITY STRIKES BACK
PIXEL

　私にとって初のサイケのレビューとなるのはこちら、ゴア・サイケの老舗レーベルHOMmega系列（なのかな？）の新レーベルTokyo Danceから去年'04リリースの2番をチョイス！ PIXEL が関係した曲を4曲収録したアナログで、PIXEL のニューアルバムからのEPカットになっている。ちなみにTokyo Danceの1番と、確か3番もAstrix だったハズ。今後が楽しみな期待のレーベルです♪
　では1曲ずつご紹介。A1.Pixel & Silent Sphere 【Smart Planet】リズミックなベースライン上に数種類のサンプリング音やシンセ音を組み上げたような構成。曲そのものはシリアス路線の迫力あるサイケなんだけどこれと言ったメロディーラインがあるわけではなく、音色とリズムとエフェクトによる遊びが面白い。プレイ序盤に勢いをつけたい時や持続にはピッタリ！ A2.Astrix & DJ HighGuy 【Chaos (Pixel vs. Wrecked Machines RMX)】どこかで聴いた事あると思ったらOriginalがこれに収録されてた。少し高めのBPMと細かいパン振りで疾走感たっぷり、メロディアスなところがHOMmegaらしい。かなりOriginalに忠実な作りで、最初はどこが違うのかと（汗。違いはずばりベースライン！ Originalはほとんどの部分が同じ音の16ビートなのに対し、このRemixはOriginalの中盤に少しだけ出てくるウネるベースラインを中心に作られているので、好みやプレイの前後に使う曲によって最適な方を選べる。...まぁどちらかを持っていれば用は足りるけど、BPM合わせて2枚使いというのも面白いかも？曲の印象をほとんど変えずに意味合いだけを変えた良Remix。B1.Pixel 【Happy Lepsya】ノイジーでテッキーなトラックに何か喋りまくってるゴリ押しサイケ！ 純粋にカッコイイ！！これは実際にフロアに投入したらかなりアガるはず、リスニングでは真価が解らないかも。B2.Sub6 & Pixel 【Teder Beseder (Live Mix)】パキパキしたパーカスに様々にエフェクトがかけられたサンプリングヴォイスが絡むリズムトラック。終盤のブレイクでまったりアンビエントに突入か？と思うとすぐにブレイクスのリズムになり、ドラムロールで元に戻ったり。渋さのなかにも攻撃性があり、プレイ後半に重宝しそう。というかこれLive Mixって事はライブプレイ？スゴ！
　派手な曲はないけど捨て曲なしでかなり即戦力な1枚、DJならば押さえておいて損はないハズ。ちなみにアルバムも既にリリースされてるのでCD派の人はそちらをどうぞ♪ しかし何故にTokyo...謎だ......。 ('05.04.08)
「最近買ったヤバいサイケ」リクエスト by Flare様...Thank You!

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