R3's Review 5
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2001年ヒット曲をセレクト! 好きな曲が多すぎてかなり迷いました〜


ジャケ


EXHALE
system F feat. Armin van Buuren



Single List


 2001年ヒット曲集?の最後を飾るのはやっぱりこちら! 世界的にも有名で日本でも大人気なダッチトランス界のクリエイターDJ・System F ことFerry Corsten ...最近の事はよく知らないけど、2000年前後のトランスを語るには彼の事は外せないだろう。TSUNAMIの設立者にして代表アーティストであり、自身の変名や参加ユニット・リミキサーとしての活動含めてのリリースの多さは正に凄いの一言! この【EXHALE】はそんなFerry さんと盟友Armin van Buuren の共作...という事になってるけど、Armin がどこまでどんなふうに絡んでるかは不明です。
 まずはやっぱりOriginal、これがないと始まらない! エレクトリックな音色のベースラインにアトモスフィアな音響たっぷりのロングトーン、そしてこれぞダッチ!な太いシンセのメロ。ブレイク後に一瞬の間がありリバースシンバルを有効に使って溜めを演出、この辺はさすがに巧い! System F 節全開の王道ダッチトランス、多少古い感はあるものの今でもカッコイイと思います。続いてArmin van Buuren Remix、人によってはこちらの方が聴きやすいかも知れない。ブレイク後にメロが出てくるまでは同じ曲とは思えないくらい違う、不思議な音色使い。ブレイクの特殊なリズムや単打ちのピアノ・後半のベースラインの取り方も、Armin らしい感じがする。Original程ダッチ臭くないのでこちらの方が使い勝手はいいかも。最後にSander Kleinenberg Remix。Originalのアトモスフィアな残響を使ってるだけで、他は全部別モノ。低音で淡々と繰り返されるベースラインが印象的! 上の方でやっぱり淡々と繰り返されるシンセメロが、極小から少しずつ大きくなっていって最高潮で一応のブレイクを形成しているものの、基本的にはズンズンぱきぱきのループ系。このRemixなら曲の流行り廃りに関係なく今でも使えると思うので、持続にどうぞ...上手に使うのは難しいと思うけど〜。
 ちなみにこの曲、リリースされた当初は【2001】と呼ばれる事もあったらしい。由来となるのはBinary Finary の【1999】(レビューはこちら)で、確かに試聴にある2ndブレイクの上がる音階メロは似てない事もない...かも。まぁ、定着はしなかったけど。 ('05.05.22)


ジャケ ジャケ


O - OVERDRIVE
DJ Scot Project



Single List


 永らく放置していたこのページ(大汗)2001年ヒット曲集?第4弾は、さすがにもう今更感もあるこちら! DJ Scot Project ことFrank Zenker はなんとあのRamon Zenker の弟という事で、兄弟揃ってクラブスターだったりする。この曲は'01に自身のレーベルOVERDOSEからリリースし大ヒット! DJ Scot Project はこの曲で一躍有名になったと言っていいだろう。もちろん日本でも大ヒットしクラブチャートで常連化、更にa社が版権を取得して収録した〈Cyber TRANCE〉シリーズの代表曲とまで言われている。...余談だけど、このCDSには「日本ビ○ター株式会社」の「輸入承認」シールが貼ってある。何だか、不思議...。
 私のお気に入りは何と言ってもOriginal Mix 音の重ね方等は実は案外シンプルだけど、とにかく構成が巧い! 9分間以上ある曲でブレイクは約5分頃からなのに、少しずつ足されていく音色や3連譜と普通のリズムのシフトの仕方は聴いていて全く厭きが来ない。重いキックにタイトなリズムパート、ドイツらしいぼよぼよしたベース。そこに強烈なインパクトの3連譜が入り、ブレイクまではとにかくハードに突っ走る! ブレイクでは一転してシンセのロングトーンによるシンプルでアゲなメロ、このギャップがイイ♪ そういう意味ではMauro Picotto 【Iguana】タイプかも(レビューはこちら)。続いてArome Remix! Arome という事でセルフRemixなこちら、3連譜は健在だけどリズムセクションが普通のリズムなのでOriginal程の面白みはないかも...ブレイクもメロ入ってないし。でもOriginalより音数が増えてるので派手に聴こえるし、リズムのギミックだけでこれだけ作れるのはやっぱり凄い。持続には最適! 最後に'02リリースの後発アナログからMiss Groovy Remix、リズムセクションは3連譜ではなくその代わりに3連譜のサンプリングヴォイスを多用してるけど、やっぱりOriginal程のインパクトはない。2分より前にいきなりブレイクしてメロが入るし、しかも全体で6分間弱しかないのにその半分の3分間をメロが占めててず〜っと鳴りっぱなし...聴きやすい反面厭きるのも早そう。Mixの後半にメロディアスに持続を考えるなら使えるかも?...う〜んどうだろ...。
 ちなみにCDSにはカップリングで【F - Future Is Now!】が3バージョン収録されてます。それ程インパクトのある曲ではないけど、やっぱりお買い得な感じ♪ アナログには【O - Overdrive】が3バージョンとも収録されてます、多分まだ入手可能だと思うのでこちらが欲しい方は探してみては? もう4年も前のリリースでさすがにちらほら中古アナログを見かけるようになってきたけど未だに人気の衰えない、ミーハー層にもコアな層にも受け入れられたこの曲。今回改めて凄さを再確認しました。 ('05.03.22)



ジャケ ジャケ


Blood is Pumpin'
VOODOO & SERANO



Single List


 2001年ヒット曲集?第3弾は、またまた日本のクラブチャートでもかなり長期間上位に入っていたこの曲。VOODOO & SERANODJ VOODOO C.J.Stone のお2人。C.J.Stone と言えばきれい系トランスのイメージが強かったので、この曲聴いてかなりびっくり。ノイジーなアシッドシンセが頭の中で反射して脳ミソ痺れる〜! でもこの後にリリースした【Slide To The Vibe】【This Is Acid】はこの曲とほとんど変わらなかった。特に後者はあまりにもそっくり! 進歩がない(失礼)のか安定してるのか...微妙なところ?
 今回は簡単に。まずはやっぱりOriginal Club Mix。厚みのあるキックとドイツ系音の裏打ちにこの曲の特徴であるビヨビヨシンセのメロディ、たまに入るDarude な音?が全体を引き締める。中盤からはストリングスが加わりメロディアスな展開、その上にまたビヨビヨシンセが入る。引っ張り方や溜め方がとにかくツボをつく中毒性の高いMix。MvL vs SC Remixは、Originalを全体的にGermanテイストにした感じであっさり気味、ビヨビヨ音も少なめ。あとはSpacekid Remix、腹に響くぶ厚いベースに少しリズムを変えたビヨビヨ音が乗っかるDeepでアヤしいMix。そしてFuture Breeze Remix、全体的に普通のトランスっぽい音色・構成でビヨビヨ音はメインではなく、メロディーはストリングス部分をアレンジ。終始入るシンセリフに統一感がある。サビにかぶさるサイレンがアヤしくてぴったり! 最後に私のお気に入りAzzido Da Bass Remix 4ッ打ちではなくブレイクス(だと思う...)で、ビヨビヨ音がさらにアシッドな音になって鳴り続けます! あ...アヤしすぎる〜! そこにシリアスなストリングスが入るのが上手い展開。たまには4ッ打ち以外もイイですよ♪
 ちなみに左のxtravaganza盤は3曲入り、右のRADIKAL盤は6曲入り。RADIKAL盤にはxtravaganza盤の曲が全部収録してあるので、RADIKAL盤が見つかればxtravaganza盤を買う必要はない。いや、この曲に限らずほとんどの場合RADIKAL盤は他盤より曲数が多い。しかしRADIKAL盤は出すのが遅い! ので「どうせ後から出るんだろうな〜」と思いつつも収録曲の少ない正規盤等を買うことに...。どうせならもっと早く出して欲しいものです。ま、ライセンス上仕方ないんだろうけどね...。('02.08.17)



ジャケ ジャケ


PLAYED - A - LIVE
[ The Bongo Song ]

SAFRi DUO



Single List


 2001年ヒット曲集?第2弾は、これまた日本のクラブチャートでもかなり上位に入っていたパーカッショントランス?をチョイス! SAFRI DUO Morten Friis & Uffe Savery の2人組ユニット(主にLIVEと制作担当)で、主にプロデュースと制作担当のMichael Parsberg と組んで出した曲がこれ。そう、何がすごいってSAFRI DUO LIVEがスゴイ! あのパーカス全部生! 生演奏!! 元々このお2人、クラシック界のパーカス奏者として頂点を極めた(本人談)方々で、もっといろんな事がやってみたい〜とクラブミュージック作ってみた(本人談)という...あまりにスゴ過ぎてアホ...いやカッコイイ! この後にリリースした【SAMB - ADAGIO】もチャート上位だったけど【BAYA - BAYA】はどうなんでしょ? アルバムは洋盤2枚と日本盤1枚が出てるので、気になる人は探してみては。ちなみに先に出た洋盤と日本盤は値下げ中で安いし、日本盤には+Remix数曲&新曲【Sweet Freedom】入りでお得、最後に出た洋盤はちょっと高いけど2枚組でRemix数曲+PVが収録されてます! すっごく楽しそうにタイコ叩いてますよ♪
 数あるRemixの中でも私のオススメはやっぱりOriginal Club Mix パーカスを活かすため基本のビートはいたってシンプル、しかも前半はほとんど同じ4小節のループだったりする。ブレイクまでは嵐のような迫力の生パーカスだけど、ブレイクに入るとクラウドの歓声をバックに包み込むようなシンセ音だけに。そこから少しずつ音色が増えつつメロディーが迫ってくるトランスの王道的展開! 涙モノにイイ〜! もう一つNick Sentience Remix。名前見てわかる通りハードハウスなこちら、パーカスがサンプリング程度に入ってるだけで後はほとんど原形留めてない(汗。あとはDJ Tandu Mix。前半はOriginalを少しアグレッシブにした感じだけど、ブレイクは彼らしく美しいピアノ使いで後半はメロも全然違って別物に。他にはSerious Remix、ちょっとワープハウス寄りのダークなイメージ。これもほとんど原形留めてないけど案外カッコイイです。そしてSpanish Fly Remix! Originalの音色を素直に継承しつつ少しスローテンポに。ブレイクで女性のヴォイスサンプリング使ってるのが涼しげでいい感じ、サビはメロディーも違っててどこか民族楽器を思わせる音使いがぴったり。まったり落ち着きたい時にオススメ。
 余談だけど、この業界?のクリエイターって楽器やってた人が多いような気が。Robert Miles Ferry Corsten ピアノJS16 チェロ...他にもいそう。それなら私も!と言いたいとこだけど、才能ない上に努力もしてなきゃ無理だってば...。 ('02.04.17)



ジャケ


Never Look Back
DuMonde



Single List


 はい、2001年ヒット曲集?第1弾は、一応beatmaniaIIDX7th稼動も祝してこの曲をチョイス。数々のRemixや最近ではLange とのコラボレート等で話題になったJam X & De Leon ことDuMonde の、壮大なジャーマン系ハードトランス。この曲で彼らの知名度は大幅にUPしたし、最近のa社産コンピにはよ〜く入ってるので探すのに苦労する事もないだろう。でも洋モノにはあまり見かけない...もしかしてここまで盛り上がってるのは日本だけ? いや、a社の陰謀か?? ちなみに自身の曲よりRemixワークの方がよく見かけられ、彼ららしいハードな音使いでどれも結構イイ感じ。
 私のオススメは実質上のOriginal Mixと思われるFull On Vocal Mix コンピ等に収録されているのはほとんどがこちら。実はドラムパターンもパーカスもリフも構成も取り立てて特徴がなく、メロのリズムの取り方も割とありがち...なんだけど、何故かとても記憶に残る。ロングトーンもメロも音自体は派手だけどよく使われる音色だし、コード進行もありがち...。でもこの曲はメロの取り方が上手い! それだけでもかなりのインパクトがある。無論メロさえ良ければいいわけじゃないけどこの曲に関しては大成功♪ これがその他大勢にされなかった勝因かな、と。もう1つDJ Tiesto Mix。こちらはOriginalをベースに音を足して派手にした感じ。ベース音がかなり自己主張激しいしサビのリズムも違っててノリノリなMix。う〜んでもOriginalの方がいいな〜。
 そういえばこの曲のCDS、結局見付からなかった。リリースされてないワケはないとは思うけど、日本でこれだけブレイクしたんだからあれば輸入するハズ。アナログonlyなのか、輸入の時期を逸しただけなのか、謎...。 ('02.04.08)

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