R3's Review 4
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元ネタあり!のカバー曲をセレクト!こんなのもアリます〜な例として...


直訳するとすごいレーベル名



Future Shining
Styles & Breeze


 私初のHappyHardcoreのレビューとなるこちらは'04にハードコアのレーベルRAVER BABYからリリースされた曲で、なんと'01にStyles & Breeze 自身がリリースした【Future Set】をベースに、更に自身による'02リリースの【You're Shining】のVo.を乗せてあるという、まさに自己混ぜモノな曲だったりする。ハードコアとは言ってもStyles Breeze のサウンドはドリーミー且つトランシーでライト層からも支持が厚く、【Future Set】や【You're Shining】自体もかなりhitしたらしい。今回の【Future Shining】も、もちろんVo.をそのまま乗せただけではなくちゃんと再構築してあり完成度はメチャ高! トランスからなら【Future Set】や【You're Shining】よりも入りやすいかも? イントロは割とシンプルめなリズムパートとベースライン。最初のブレイクでハイハット以外のリズムパートが消えるとシンセのロングトーンをバックにVo.が入り、次にハイハットも消えて極低音のロングトーンとVo.のみになり、更に一瞬ほとんど無音になった後シンコペーションのシンセメロが入り、その後キックその他全てが絡み合って押し寄せて来る! と、こう書くとかなりしつこそうだけど全くそんな事はなくすんなり聴けてしまう、この辺が168BPMというハードコアらしい構成。サビの手前に2小節分のタメが入るのもシンコペーションだったシンセメロがVo.が入るとロングトーンになるのも、ツボを心得た巧過ぎる作り。一見明るそうに聴こえて実は哀愁というのが私のドツボにハマッた1曲、今の私の携帯の着メロ(自作)だったりします。
 ちなみに最近ポップ系中心のレーベルAATWがハードコアのトランス(ポップ?)カバーに力を入れていて、'04にはまたまたStyles & Breeze 自身による【You're Shining】のトランスバージョンをリリースしている。まさに自己カバー! CDSにはOriginal Hardcoreバージョンも収録されてるので興味がある人は是非。更に【Future Set】は東芝EMIが'01にリリースした〈Dancemania SPEED presents TRANCE RAVERS〉に収録されてるのでこちらも併せてどうぞ。 ('05.01.24)



ジャケ ジャケ


Toca's Miracle
Fragma



Single List


 Fragma の往年の名曲、'00リリースの【Toca's Miracle】...この曲がいわゆる「混ぜモノ」だと知っている人は多いはず。混ぜモノと言うのはその名の通り既存曲と別の既存曲を混ぜる手法(?)で、この曲の場合はFragma がひとつ前にリリースした【Toca Me】をベースにCOCO / I Need A Miracle】のVo.を乗せてある。【I Need A Miracle】は'97リリースのハウス、製作陣はVictor Imbres Rob Davies...ってRob Davies ? =Rob Davis だよね? 4 Strings Gee Motion 等々いろいろなユニットに参加している彼だけど、ハウスも作ってたとは知らなかった。ファンキーかつディープな原曲も勿論かなりのハイクォリティー、イイですよ〜♪
 だがしかし! 【Toca's Miracle】は更にイイ! 先にこちらを聴いてしまうと原曲の方に違和感を感じてしまう程! この曲のためにVo.を書き下ろしたとしか思えない程ハマってます。最近のポップ路線とはかなりかけ離れた、ドリームハウスを継承した雰囲気で、しっとりと落ち着きつつじわじわとアゲてくるのはさすが。最近の仰々しく派手ハデなトランスに厭きた人には特にオススメです! 個人的に、Fragma もトランス自体もこの頃('99〜'00)までが良かった...。
 ちなみにこの他にも、Paul Van Dyk 【For An Angel】に何か(何だろ?)のVo.を乗っけた【Found An Angel】や、Airscape 【L'esperanza】にWhitney Houston 【It's Not Right But It's Okay】のVo.を乗っけた曲(タイトル忘れた)など、結構たくさんある。ただ言っておくと、ネタ的には面白いけど...という曲も多いので注意! いや、悪くはないんだけど、ちょっと無理がない?という...。そういう意味でもFragma 【Toca's Miracle】は名曲だと実感〜。まぁ、先例の2曲が思いっきりbootなのと違って【Toca's Miracle】は正真正銘Fragma 自身の作なので、納得できるかも...。 ('02.10.15)



ジャケ無し



TUNE
REACTOR


 え...え〜と、何と言ったらいいか...。この曲の場合、カバーとは言えないような気もするんだけど、あまりに某有名曲に似てるので取り上げてみました。ちなみに今回はドイツ産Un-MixコンピCDの収録曲。私はシングルを持ってないので詳細は分からないです、ごめんなさい!
 まず先に言っておきたいのは、他のジャンルは知らないけどトランスに限ればカバー曲を出すのは当たり前のように行われている事。例えば、某ヒット曲にちょっとエフェクター等で手を加えてそれを別のアーティスト名で...みたいな。言葉は悪いけど、つまりはパクり。最近日本で発売されたコンピに【Out Of Th● Blu●】【On Th● Mov●】等が収録されてるのがいい例で、本っ当にOriginalに忠実な出来...と言うよりほとんどそ〜っくり。でもそれはいわゆる暗黙の了解というヤツなので、わざわざツッコむ人はいないのが現実。
 でも先例の2曲はタイトルで誰の曲のパクりか分かるからいいんだけど...。この【TUNE (Accuface Remix)】、どう聴いてもgouri●lla の【T●NSHI】...。多分「これ【T●NSHI】の新Remixだよ」と言って聴かせても99%の人は信じるんじゃなかろうか??? 一応サビのメロディーは使ってないし最後の2小節だけコード進行が違うけど、他は...イントロもコード進行も音色も...。いいのか?とツッコミ入れたくなります! パクりならパクりらしく?堂々と【T●NSHI】を名乗ってもいいんじゃないかな、と思った曲。まぁ【T●NSHI】のフェイントとして案外DJユースかも。にしても、コンピに収録されてたのはAccuface RemixだけなのでOriginal Mixは聴けないんだけど、Original Mixはもっと【T●NSHI】ソックリだったりして...何だかな〜。 ('02.02.25)



ジャケ


ANASTHASIA 2001
Yoji Biomehanika



Single List


 ボディコンスーツラメショールお立ち台ジュリ扇ふりふり! の[ジュリアナTOKYO]が六本木[velfarre]でイベント《JULIANA'S 21》として復活した事は記憶に新しい。 その本家ジュリアナTOKYOで大ブレイクし、ハイパーテクノの火付け役とも言われるT99 【ANASTHASIA】が今回のオリジナル。と、言う事は...なんと!オリジナルがリリースされたのは'91! 10年以上も昔という事になる。さすがに私はジュリアナ行った事ない(年齢的に無理〜)ので当時の事はよく知らないけど、今改めて聴いてもカッコイイ! BPMはそんなに早く感じないけど、攻撃的なシンセフレーズと重厚なベースラインに異様に盛り上がります!
 では今回のレビューを。Yoji Biomehanika日本人のクリエイターDJだけど日本国内よりむしろ海外で有名で、自身の立ち上げたレーベルHELLHOUSEもイギリスが拠点だったりする。2000年には世界的に有名なオランダの巨大レイヴ《DANCE VALLEY 2000》でプレイする等、名声・実力両方そろったすごい御方。どうやらこの【ANASTHASIA 2001】はT99 から正式にRemixを依頼されたらしいので、ネタものと言うよりRemix...に近いかな? オリジナルにけっこう忠実に、さらにバッキバキでハイテンションにしたNu-NRG。メロディーにパンが振ってあってぐるぐる回る音が気持ちイイ! 元を知らない人にもオススメだけど、知ってる人にはさらにオススメ!
 余談だけど、Yoji Biomehanika といえば赤! 赤いアゴヒゲ赤いドレッド(?)! そして大きな黄色いサングラス! ...一度見たら忘れられない...。彼のライヴDVDが出てるので、興味ある人はどうぞ。いやカッコイイよ本当に(私も欲しい)。あ、アルバムも出てます! ('02.02.09)



ジャケ ジャケ (左)
Children
4 Clubbers

Single List

(右)
Children 2002
GROOVE (A) HOLICS

Single List


 曲名見ればネタはバレバレ、聴いてしまえばさらにモロバレ! なRobert Miles / Children】ネタの2枚を一緒にやっちゃいます! 元ネタのレビューはIlice氏が書いている(レビューはこちら)ので私の方では特別書かないけど、数年前の当時ユーロビートしか聴いてなかった私の目を初めてトランスに向けた、私にとって思い出の曲。元々ピアノをやっていた私は【Children】のピアノメロディーの美しさに虜になり、何度も何度も聴いたものだった...。
 では今回の2枚について。4 Clubbers (左)の方は2バージョン入り。sideAはFuture Breeze vs Junkfood Junkies Mix。オリジナルのドリーミーな感じはかなり抑え気味で、ドラムのキックが腹に響く、どちらかと言えばハードトランス寄りなMix。Future Breeze といえば最近【Temple Of Dreams】のヒットで有名で、その期待を裏切らない出来。 sideBはClub Mix。オリジナルのイメージを継承しつつ和音を加えたりベースラインを変えたりして、ちょっと最近のトランスっぽくアレンジ。けっこう上手く出来てます。GROOVE (A) HOLICS (右)の方は片面のみの1曲収録で、裏は別の曲。こちらも和音を増やしてリズムを変えたり途中でブレイクスのようなビートになったりと、最近のトランスっぽい作り。でも...どことなく中途半端な感が...。4 Clubbers の方が両面共オススメです。大ネタだし使えるよ!
 ちなみにこの2枚は両方ともドイツ製で、しかもつい最近のモノ。もしかして...流行ってる? ('02.02.06)

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